スターダスト・レビューの光田健一を愛してくださったみなさんへ



 光田健一はスタレビを離れることになりました。突然で申し訳ありません。 スターダスト・レビューの光田健一を愛してくださった皆さん、突然のお知らせをお許し下さい。1995年から6年以上もの長い間、このスターダスト・レビューの世界で素晴らしい体験をさせてもらいました。数々の素敵な出会いもありました。今、ここにまだまだ多くの夢を残しながら、僕は一旦ここを離れます。こんな形でこんなことを皆さんにご報告すること自体が申し訳なく残念でしようがありません。重ね重ねどうかお許し下さい。

 この広い世界にはいろんな考えをもった人たちがたくさんいて、それぞれがまた様々な想いで毎日を過ごしています。そんな中、20周年を迎えたスタレビの新たな体制がこの21世紀に始まっています。スタレビが絶え間なくいろんな挑戦をし続け、いろんな局面を迎え、僕はその都度自分に何が出来るか、どうしたらバンドがより良くなるか、精一杯考えてそれを少しずつ実現するために、心から楽しみながらも全てのことに努力してきました。そしていつからか自分なりの夢をもって、メンバーの一人として一つの柱を支えてきた自負もあります。自分の拙い力や少しの音楽性が、このバンドの『何か』になったかな、と振り返ってみると、長く深い歴史の中で、形にはあまり残ってはいないけれど、僕の心のどこかには大切な『何か』が残っていますし、もし皆さんの記憶や心のどこかに同じようなものが少しでもあったとしたら、それに優る喜びはありません。

 今回のこの決断は、このバンドの元々持っている自由のエネルギーを尊重した結果です。

 より一層の自由を、更なる力を産み出すであろうこれからのスタレビに、僕は心から拍手を贈ります。もっともっと自由に羽ばたいて欲しい、そう願っています。その一部分に参加出来たことも嬉しく思っています。また、今この記念すべき大事な時期に関われたことも誇りに思っています。6年前からずっと、僕は自主制作でソロ活動なども割と好き勝手にさせてもらっていましたが、この決断に至る本当の理由は?と訊かれても、ソロだけをやりたかったからでもないし、言わずもがなメンバーとケンカしたり揉めたわけでももちろんありませんし、プロ野球とかでありがちな条件面で折り合いがつかなかったからでもありません。一言で簡単に言えるような易しいことではないですが、これが今の、そしてこれからのスタレビにとって最も良いと、僕は自信と愛情をもって判断しました。スタレビはとてつもなく大きな生命体。深く関わるとその凄さをふと見失うこともある。愛しすぎて見えなくなることもある。でも、愛しているから遠くからでもその姿をいつでも見つけられる。愛しているからこそ、いつでも一番美しくいて欲しい。僕の出来ることは全て終わってはいないが、かと言ってやり残してもいない。目の前のいろんなことに次々と正面から向かい合ってきて、気づいたらここまで来ていました。これからもいろんな人々が関わり、時に形を変えたりしながらまだまだどんどん大きくなっていく。それでも僕はスタレビがいつでも永遠に自由だと思っているし、無論これで何かが終わるはずがありません。また皆さんとお会いできる日がきっと来るはずです。そう言えるからスタレビだと思うし、本当に心からそう信じています。平気でこんな風に言えるくらい、僕は4人のメンバーに年の離れた生意気な弟として甘えてきました。僕が独りで無理をしそうな時もサラリとスマートに助けてもらってたし、何をしてようがいつも後ろから斜め横からニッコリと見守ってくれてた。みんな本当に素晴らしい、あったかい人たち。

 6年間、楽しいこと、感動したこと、嬉しかったこと、数え切れない程ホントにたくさんあった。でも正直に言うと、ほんの少しだけ辛かった。頑張った分だけ辛かったんだと思う。だからこれが他のメンバーよりも約10年若い、僕の青春です。こんな自分だったから、へこんだり、弱ってた時も少しはあったけど、そんな時も客席などから、皆さんにいっぱい勇気や力をもらいました。今もそのエネルギーは僕の中でちゃんと生きています。本当にありがとう。

2001年11月 光田健一

上記のコメントは、スタレビ・オフィシャルファンクラブ「Flapper Club」Vo.110とほぼ同じものを記載しました。

また、スタレビメンバーの方々からファンの皆さんへの、正式なコメントをいただきました。

Flapper ClubのFAXサービスとお葉書でお知らせすることになっています。

※※※光田健一ファンクラブ文章を希望なさった方で「大阪・福島・11/19」の消印でお送り下さった方、

おところ・お名前等書かれていなかったので、ご連絡お願い致します※※※

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